注文住宅の間取り「失敗例」と「成功例」まとめ

注文住宅の間取り「失敗例」と「成功例」まとめ

注文住宅のマイホームづくりにおいて、一番の魅力でもあり一番の難関ともいえるのが「間取り」です。自由な設計を可能とする注文住宅の家は、生活スタイルに合わせた間取りを決められる一方で、暮らしの快適さ住まいの利便性も自分たちで作りあげる必要があります。そのため、

暮らしに合った間取りの工夫や成功例を知らずに取り掛かると…
広さを優先しすぎて収納が足りない」「お隣さんや通行人から丸見えでカーテンが開けられない」「コンセントが家具の裏になってしまって使えない
といった、よくある間取りの落とし穴にハマってしまう可能性も。

今回は、注文住宅の間取りで陥りやすい失敗例とその対策、後悔しないために参考にするべき間取りの成功例、そして間取りの”成功”or”失敗”を左右する「動線と収納を確保するコツ」をご紹介します。

【注文住宅の間取り”失敗例”】後悔しがちな4つのポイント

【注文住宅の間取り”失敗例”】後悔しがちな4つのポイント

注文住宅の間取りで後悔しがちな失敗例は、暮らしやすさに大きく影響する「収納」「家事動線」と、当たり前の存在すぎて意外と忘れがちな「」「コンセント」の4つです。

とくに「収納」と「家事動線」に関する失敗は、新築の暮らしをスタートさせて始めて気付くケースが多く、この失敗を補う手段も限られてしまうことから、後悔の声が非常に多い間取りの失敗例といえます。「常に物が溢れて片付かない」「朝のキッチン周りはいつも家族で大渋滞」といった失敗談が良く見られます。

また「コンセントの配置や数」「窓の位置」についての後悔も多く見られます。
家電製品を配置していくと「配線コードの長さが足りない」、家族団らんのリビングのはずが「外からの視線で落ち着かない」といった失敗です。こうした間取りの失敗パターンを予め想定して、設計段階から間取り図に書き込んでおくことが後悔しないためのコツといえます。

では具体的に、注文住宅の間取りで後悔しがちな4つの失敗例と、後悔しないための対策・解決ポイントをそれぞれご紹介します。

後悔の声が一番多い「収納」の失敗例

後悔の声が一番多い「収納」の失敗例

注文住宅の間取りで、後悔の声が一番多いのが「広さを優先して収納を削りすぎた」という失敗です。こうした失敗の多くは、間取り決めの段階で玄関やLDKなど一目につくスペースの広さを求めたあまり、収納スペースを大きく削ってしまったことで起こります。結果、物が溢れてしまって結局は部屋が狭く感じてしまうのです。

理想的な「収納率」の目安は延床面積の12%と言われています。30坪の新築一戸建ての間取りを例にすると、”本当の広さ”を表現するためには「30坪×12%=3.6坪(7.2畳)」の収納スペースを確保する必要があるのです。

収納スペースはいくらあっても無駄にならないものの、多く作りすぎると生活空間が狭く感じてしまい暮らしにくい間取りになってしまいます。この「収納率」を目安に、多すぎず少なすぎない収納スペースを確保して、暮らしやすい広さを実現できる間取りを考えるようにしましょう。また、後述する「シューズクローク」や「リビングクローゼット」も収納のアイデアとして取り入れてみてください。

毎日の家事に影響する「家事動線」の失敗例

毎日の家事に影響する「家事動線」の失敗例

家族の食生活や住まいの清潔空間を支える主婦(主夫)の方にとって、一番こだわらなくてはならない間取りの一つが「家事動線」です。家事動線とは文字通り、家事をするときの人の動きを追った経路のことで、家事動線のいい間取りにできれば家事の効率は格段に上がるとされています。

この家事動線が考えられていない間取りでは…
「キッチンと脱衣所が遠くて、料理の合間に洗濯ができない」
「2階のバルコニーまでが遠く、重い洗濯物を運ぶのが辛い」
「洗濯物を取り込んだ後、各部屋に収納して回るのが大変」
というように、移動距離の長さから”家事の不便さ“を感じる原因になってしまいます。

家事動線の優れた間取りにするには、家事にかかる移動の無駄な経路を省いて時間を短縮させた間取りにすることが大切です。たとえば、バルコニー近くにファミリークローゼットを設けるといった、家事の作業場所を近づけるという方法だけでなく、キッチンと脱衣所・脱衣所と廊下を扉一枚で繋げるなど、部屋同士を直接繋げてショートカットを作ることでも、日々の家事を劇的に効率化することができます。

どの部屋を近づけるべきか、どこにショートカットを作るべきかを知るには、家族の1日の動きを間取り図に書き込んでみましょう。動線を”見える化”することで、朝混雑しやすい部屋や日中よく往復するルートが目で確認できるようになります。
後述する成功例では「回遊動線」や「ユーティリティスペース」といった、さらに家事を楽にするアイデアもご紹介しているので、ぜひ続けてご覧ください。

視線や日当たりに関する「窓」の失敗例

視線や日当たりに関する「窓」の失敗例

生活空間のインテリアや暮らしの快適さにも大きく影響するのが「」です。配置場所やサイズ感、デザインなど沢山のことを考えなければなりませんが、その中でも「日当たり」と「外からの視線」に関する窓の失敗・後悔するケースが多いようです。

たとえば、「日差しの方向を考えずにLDKを配置してしまった」「東側にLDKを配置したけど、隣の建物で日当たりが悪い」「大きな窓を設けたものの、お隣さんや通行人から丸見えでカーテンを開けれらない」といった後悔をよく目にします。

こうした窓の失敗をしないためには、「日差し・視線を間取り図に書き込む」ことが大切です。朝目覚める時間帯からスタートして、大体3時間ごとの日差しの方向を間取り図に書き込むことで、東からの光を多く取り込み西日は防ぐ、日当たりのいい理想的な窓の配置にすることができます。また、太陽光を効率よく取り込む「DNP採光フィルム」を貼るのもオススメです。

次に視線です。隣の家や道路からの視線を書き込んだあとは、どうやってその視線を遮るかを考えます。例えば、ガラスが開口部を覆う横滑り窓を採用したり、明るくなるブラインドを設置して、光を取り込みつつ視線を遮断するなど。中でも、植栽やウッドフェンスを設置すれば、オシャレに外からの視線を遮ることができるのでオススメです。

意外と忘れがちな「コンセント」の失敗例

意外と忘れがちな「コンセント」の失敗例

間取りの大きな失敗ではないものの、生活しているうちにモヤモヤさせられるのが「コンセントの配置・数」の後悔です。間取り図を決めているときは、十分な配置が出来ているように見えても、後になって「家電製品を配置すると配線コードの長さが足りない。」「家具や扉の裏に配置してしまって使いづらい。」といった失敗ケースが多く見られます。

こうしたコンセントに関する失敗を避けるためには、予め「配置予定の家具・家電」と「家電を使った家事動線」を想定して、必要な「コンセントの数・位置」と合わせて間取り図に書き込んでおくことです。その時、コンセントの高さも考えておくと、抜き差しが腰に負担となる掃除の悩みなども工夫ひとつで解消することができます。

また、テレビやキッチン周りについては、新しく家電を増やしていく可能性が高くなる場所なので、想定するより多めにコンセントを配置しておけば、配線コードやケーブルを収納させやすくなるので、掃除がしやすく見た目もスッキリさせることができます。

これまでご紹介した間取りの失敗・後悔の事例については、「新築注文住宅は後悔ばかり?間取りの失敗談&後悔しないためのポイント」に詳しくまとめています。間取りの失敗例だけでなく、窓・照明・コンセント、外観・外壁の失敗と数多くの失敗事例とその対策をご紹介しています。ぜひ、こちらの記事も間取り決めの参考にして下さい。

新築注文住宅は後悔ばかり?間取りの失敗談&後悔しないためのポイント

注文住宅で失敗しないために知っておくべき知識をご紹介!よくあるキッチンや外観・壁紙の失敗は、初めての家づくりでは気づきにくいポイントばかり。新築で後悔しないためにも、過去の失敗談・失敗例をもとに、あらかじめ注意すべき項目を把握しておきましょう。

【注文住宅の間取り”成功例”】快適なマイホームを造る4つのアイデア

【注文住宅の間取り”成功例”】快適なマイホームを造る4つのアイデア

注文住宅の間取りで失敗しない有効な方法とは何か?新築住宅の間取り決めを始める方の多くがこの疑問に直面するはずです。快適なマイホームづくりの間取りアイデアやオシャレな工夫を見つける有効な方法は、間取りの成功事例を数多く知ることです。

これまでにご紹介してきた失敗事例も交えて、生活空間を快適に暮らすための間取り・レイアウトの成功事例を予備知識として備えていけば、あなたの生活サイクルや家族構成にあった理想的な間取り図ができるはずです。

このトピックでは、『家事効率』と『収納スペース』にスポットを当てて、注文住宅の間取り決めを成功へと導く4つの事例とアイデアをご紹介します。

家事効率を向上させる「回遊動線」の成功例

回遊動線」とは、行き止まりがなくグルグル回れる間取りを意味します。
最近では、「移動がラク」「部屋が広くなる」と言う理由から、廊下を少なくして部屋から部屋へ行き来できる間取りが流行していますが、その廊下の少ない間取りの多くは回遊動線が採用されています。

中でも多くの方が取り入れている回遊動線といえば、「キッチン → 脱衣所 → 廊下 → リビング」が回遊できる間取りです。

回遊導線の優れた間取り図

このように、LDKと脱衣所をグルグル回れるようにすることで、どの部屋でも引き返す必要がなく、普段の移動・家事での移動を最小限に抑えることができます。また、回遊動線の中に階段も含めると、重い洗濯物をベランダへ運ぶ距離も短縮できるのでオススメです。

注意点としては、「回遊できるメリット」を考えること。例えば下の間取り図では、回遊動線が小さすぎてあまり時短にならないだけでなく、キッチンと脱衣所をつなぐ扉のせいで収納スペースが削られてしまっています。

回遊導線が小さく時短にならない、収納スペースが削られた間取り図

回遊動線を取り入れる際は、どれくらいの移動距離が短縮できるのかを考え、扉が増えるデメリットと比較してから採用しましょう。

移動ゼロで洗濯できる「ユーティリティスペース」の成功例

ユーティリティスペース」とは、取り込んだ洗濯物を一時的に置いたり、アイロンがけスペースとして活用したり、室内干しに使ったりなど、いわゆる「何でも空間」のことです。

洗濯物を畳むために、わざわざ和室やリビングへ移動する必要がなく、室内乾燥機があればそのまま部屋干しができ、収納スペースを設ければそのまま衣類をしまう事もできます。この一室で洗濯に関すること全てが完結するため、洗濯の動線を”点”に変える画期的な間取りと言えます。

また、「晴れている日は外で干したい」という方にオススメなのが下の間取り図です。洗面所から繋げたユーティリティスペースに、物干しスペースとウォークインクローゼットを併設することで、「洗面所の服を洗濯機へ→洗濯機から物干しスペースへ→物干しスペースからWICへ」というように、洗濯・外干し・収納を少しの移動で済ませることができます。

ユーティリティスペースを活用した間取り図

また、このユーティリティスペースをキッチンの近くに配置すれば、料理の合間に洗濯機を回せるだけでなく、畳んだり干したりすることも可能になるため、”洗濯”という手間のかかる家事が、片手間で終わる楽な家事になるはずです。一度体験すると、主婦の方にとっては欠かせない存在になるでしょう。

収納も動線も便利になる「シューズクローク」の成功例

「シューズクローク」とは、別名「土間収納」とも呼ばれる収納スペースです。
玄関に出しっぱなしになりやすい靴や傘、バッグやコートなどをスッキリ収められるほか、室内に収納するわけにはいかないけど、屋外には出しておきたいくはないベビーカー、スポーツ用品、子ども用自転車なども玄関の近くに収納することができます。

また、シューズクロークを通り抜けられるようにすれば、収納の中で靴を脱いで家に入ることができるため、靴箱が必要なく、玄関に靴が散乱することもありません。
加えて、直接キッチンへ繋げれば重たい荷物を運ぶ距離を短縮でき、洗面所へ繋げれば靴を脱いでから手洗いまでの距離を短縮することができます。

キッチンを玄関近くに配置した間取り図

様々な使い方が考えられるシューズクロークですが、デメリットは玄関が狭くなってしまうこと。また、風通しが悪いと臭いやカビの発生も考えられます。シューズクロークを取り入れる際は、「不便ではない広さの玄関」と「風を通す窓」の確保を忘れないようにしましょう。

広々リビングが実現する「リビングクローゼット」の成功例

リビングクローゼット」とはその名の通り、リビングの壁に設けられたクローゼットを意味します。後悔の声が一番多い「収納」の失敗例でもご紹介したように、収納の失敗で特に多い「広さを優先して収納を削りすぎた」という失敗。特に、LDKは誰もが広く確保したいと思う部屋なので収納を削りがちです。

しかし、人間の感覚では「実際の広さ」よりも「物が少ない」ことで空間を広く感じるため、実はリビングを広く確保するのではなく、リビングをキレイにすることの方が効果的と言えます。そこで取り入れたいのが、この「リビングクローゼット」です。

リビングクローゼットは、リビングから移動すること無く収納できるため、”使ったら片付ける”が実践しやすく、常にキレイな空間をキープすることができます。また、”とりあえず入れておく”だけでもリビングが片付くため、急な来客時でも慌てることなく対応できることも人気の理由の1つです。

さらに、リビングに設けたクローゼットを「ウォークインクローゼット」にしてしまえば、リビングで畳んだ洗濯物をそのまま収納することができるうえ、帰宅後すぐにリビングで着替えることもできるので、家事・生活動線を考えてもオススメの間取りです。

この他、注文住宅の間取りで成功したアイデアや工夫は数多く存在します。「【新築の間取り例】成功事例から考える!注文住宅の間取りの決め方」では、家事を効率化するための”家事動線”や部屋を広く見せる”収納の取り方”、間取りで成功するため”3つの考え方”など、ご紹介しています。間取りの成功事例を多く取り入れたい方は、ぜひこちらの記事も参考にしてください。

【新築の間取り例】成功事例から考える!注文住宅の間取りの決め方

新築の間取りの成功例を見ると、その多くが”家事動線”と”収納”を重視していることが分かります。今回は、実際の間取り図を例にして、この2つに焦点を当てた「注文住宅の間取りアイデア」をご紹介します。また、失敗しない間取りの考え方、家族構成別の理想の間取り図も!

間取りの”成功or失敗”は「動線と収納」が決め手

間取りの”成功or失敗”は「動線と収納」が決め手

設計の自由度が高い注文住宅の家づくりにおいて、暮らしやすい理想の間取り図を作る重要なポイントとなるのが「動線と収納」です。間取りを構成するこの二つのポイント次第では、「失敗or成功」と「住まいの居心地」を左右することも十分起こり得ます。

この動線と収納のアイデアをどのように間取り図に加えて行けばいいのか?最後に、これまでにご紹介してきた失敗例と成功例をもとにして、動線と収納を意識した間取りの考え方を3つのポイントに絞ってご紹介します。

”動線”の成功ポイントは「3種類の動線」で考えること

暮らしの快適さや住まいの利便性に大きく影響する「動線の考え方」。動線の優れた理想的な間取りを作るためには、「家事動線」「通勤動線」「来客動線」3つの役割とその使い方を分けて考え、それぞれの成功パターンをいいトコ取りするのが有効です。

家事動線 家事動線とは、料理・洗濯・掃除といった家事をするときの動きを表した線です。キッチンと洗面所を繋げる、1階に物干しスペースを設けるといった工夫で移動距離を短くし、家事を効率化できることが特徴です。
通勤動線 通勤動線とは、朝起きてから朝食と支度を済ませて家を出るまでの動きを表した線です。洗面所までの通路を広くしたり、複数人が使える回転率の高い洗面所を作ることで、朝の混雑を防げることが特徴です。
来客動線 来客動線とは、玄関から客室、客室からトイレというように、お客さんが使う経路を表した線です。来客中はトイレやお風呂が使えない、お客さんからキッチンが丸見えという失敗をしないよう、プライベートな空間と分離できることが特徴です。

この3つの動線の役割を上手に活用されているのが下記の間取り図です。家事動線と通勤動線、来客動線それぞれの考え方をご紹介します。

3つ動線を意識した理想的な間取り図

出典:アトリエコジマ

家事動線

家事動線を考える時は、「家事に必要となる移動距離を短くする」ことに着目しましょう。移動距離を短くするということは、洗濯であれば洗濯機とバルコニー、料理であればコンロと冷蔵庫、ゴミ出しであればキッチンと勝手口というように、出発地点と目的地を近くに配置することが、家事動線の優れた間取りをつくる一番のコツといえます。

例えば上の間取り図では、脱衣所・物干しスペース・ユーティリティースペース・ファミリークローゼットをまとめて1階に配置することで、洗濯に必要な移動距離が短縮されています。これにより、本来必要な「階段で2階へ上がる」「各部屋に服を収納する」といった動きを省き、「洗濯機を回す→干す→畳む→片付ける」という一連の流れを全て1階で済ませられるよう効率化されています。また、洗濯関連の部屋とキッチンを繋ぐことで、料理の合間に洗濯ができるようにしている点も、家事動線の優れた間取りによく見られる特徴です。

通勤動線

次に、通勤動線です。朝の支度で混雑する場所といえば、やはり洗面所ではないでしょうか。朝の混雑を解消した使い勝手のいい通勤動線を考えるには、「洗面所の回転率を上げる」ことに着目しましょう。家事動線は移動距離に着目して考える一方、通勤動線はこの洗面所に着目して経路・動きを考え、複数人が使える洗面所を作ることがコツと言えます。

まず、複数人が使える洗面所を作るのに欠かせない条件が広さです。上の間取り図では、洗濯機の置かれた2畳の脱衣所ではなく、広々使える4畳のユーティリティスペースに洗面台を配置することで、複数人が同時に支度できるよう工夫されています。また、洗濯機と洗面台が別の部屋にあるため、洗濯物を干す時に支度中の家族と被らないよう配慮されている点も、通勤動線が優れていると言えるポイントです。
この他に、洗面ボウルを2つにする・大きな鏡を配置する・洗面台の両脇にコンセントを設置するなど、洗面所の中で行う動きを効率化する方法も有効的です。

来客動線

最後にご紹介するのは、来客動線です。常に片付いた状態を保つのは難しいけど、お客さんにはキレイな家を見せたい…というのは、誰もが思う悩み・希望の一つではないでしょうか。来客動線を考えてキレイな家を演出するには、「お客さんが使う部屋・経路」と「プライベートな空間」をうまく分離することが大切です。

玄関からトイレの出入りが見えない、来客動線上からクローゼットやキッチンが見えない、という来客動線の考えられた間取りでは、その多くが玄関の反対側にプライベートな空間をまとめて配置しています。
上の間取り図を見てみると、お客さんが使う来客動線は玄関近くの北・西側に、プライベートな家事動線や通勤動線は南・東側にまとめられています。このように「お客さんは玄関付近、家族は家の奥」を意識して、来客動線と家族の動線が被らない間取りを作ることで、いつでもキレイな家を演出することができます。

このように、一口に”動線”と言っても種類は様々。快適に過ごせるよう家事・通勤動線を整えた上で、ある程度の来客動線を確保する。というように、どの動線を優先するのかを考え、それぞれの特徴をいいトコ取りした間取りを作りましょう。

”収納”の成功ポイントは「幅・奥行きで考える」こと

動線と並んで間取りの重要ポイントとされる「収納」。この収納スペースを決める時、坪数や床面積だけで考えている方も多いのではないでしょうか?「必要なものが取り出しにくい」「無駄なスペースができる」といった失敗をしないためには、そこに何を収納するのかを想定して「幅・奥行き」で考えることが大切です。

例えばクローゼットは、無駄なスペースができる収納の典型的な例です。一般的な押入れと同じ奥行き80cmで作ってしまい、ハンガーに掛けた上着や衣装ケースの前後に余分な隙間ができてしまうケースが多く見られます。ピッタリな大きさのクローゼットを作るには…

  • 肩幅の広い洋服を掛けても干渉しない奥行きは60cm
  • 使う予定の衣装ケースのサイズ
  • パイプに掛けられる洋服の目安は「パイプの長さ÷3

この3つを元に幅・奥行きを考えましょう。
例えば、ニトリの衣装ケース(幅40cm×奥行55cm)を2個配置し、30枚の上着をハンガーで掛けたい場合、幅90cm・奥行き60cmが最適。何も考えず押入れと同じ80cmで作ったときに比べて、20cm分のデッドスペースを削減し、部屋を広く取ることができます。

クローゼットを横から見たイメージ画像

また、パントリーは缶詰・調味料・パスタ・ワインなど、様々な大きさの物を収納するため、「大きな物に合わせて奥行きを深くした結果、小さな物が取り出しにくい」という失敗をよく耳にします。
必要な物が取り出しやすいパントリーを作るには…

棚に直接収納する場合

サイズごとに入れる場所を決めて、奥行きが浅い棚・深い棚を作り、物が奥に押し込まれないように2パターンのサイズを用意する。

ケースを使って収納する場合

あらかじめ使うケースを決めておき、そのケースと同じ奥行きに統一する。

参考までに、パントリーの浅い棚は20cm~30cm、深い棚は30~45cmが適正と言われています。また、一般的なカゴと同じ奥行きで、ワインやパスタも寝かせて収納できるという理由から、奥行きを統一するなら38cmがベストとも言われています。

このように、充分な収納が確保された間取りを作るには、そこに収納する物を想定した上で「幅・奥行き」に着目し、”いっぱい入る”だけでなく”無駄なく便利”な収納スペースを作るようにしましょう。

動線も収納も「その間取りで暮らす自分たちを想像する」ことが成功のカギ

ここまでご紹介してきた「動線」と「収納」の成功ポイントを振り返ってみると…

  • 動線で成功するには、家族・来客の動きを考える
  • 収納で成功するには、どこに何を入れるか想定する

この2つに共通して言えることは、どちらも「その間取りで暮らす自分たちを想像する」ことが”成功のカギ”だと言うことです。

家族で間取り図を見ながら1日の行動をイメージしてみると…
・衣類はハンガーのまま収納できたら便利じゃない?
・スマホはソファに座って充電しながら使いたいよね
・前の住居では洗面所にコンセントが少なかったから、新築では多めに設置しよう
というように、あなた自身のライフスタイル・家族の趣味や習慣・今までの住居で不便だったところが、新築での動線や収納を成功させるアイデアに繋がるはずです。

この他、固定概念に囚われすぎない柔軟な間取りのイメージを持つことも成功の秘訣と言えます。
今でこそ廊下を減らすことで部屋を広く取る間取りが流行っていますが、少し前までは「一軒家には廊下があるのが当たり前だ」と、誰もが疑わずに間取りを作っていました。

また、土地の周辺環境に関わらず「洗濯物を干すのは2階のバルコニー」と決めつけて間取りを作り始めてしまうと、洗濯が楽になる家事動線の成功を逃してしまうかも知れません。このように、「当たり前」と思っていることを一度見直して生活をイメージしてみると、よりアイデアが浮かびやすいでしょう。

間取りのアイデアは、ハウスメーカーや工務店からの提案も期待はできるものの、やはり自分のライフスタイルを一番よく知っているのは自分自身です。あなたに適した動線、あなたに適した収納を実現するためにも、「その間取りで暮らす自分たち」をなるべく具体的に想像して間取りを考えてみましょう。

まとめ:間取りの失敗&成功パターンから、暮らしやすい理想的な住まいのアイデア・工夫を取り入れて下さい。

注文住宅の家づくりは、生活スタイルに合わせた自由な間取りが決められる一方で、「暮らしの快適性」や「住まいの利便性」も自分たちで作っていく必要があります。

それだけに、注文住宅の間取りで失敗や後悔をしないためには、より実用的な間取りのアイデアや役立つ工夫を数多く知識として取り入れ、暮らしに合った間取りに応用させることが大切です。

今回ご紹介したように、暮らしやすい理想の間取り図を作る重要なポイントは「動線と収納」の2つ。注文住宅の間取りで後悔しがちな失敗例とその対策、そして積極的に取り入れてほしい成功事例のパターンを参考に、間取りのアイデア・工夫を重ねた理想の家づくりをぜひ実践してみてください。

失敗・後悔しない!「住みやすい&暮らしやすい」をトコトン重視した、"理想の間取り図"を見つけるヒント

注文住宅の家づくりは、あなたの生活スタイルに合わせた自由な間取りを形にできるのが最大のメリット。その一方で、暮らしやすい生活スペースや快適で安全に過ごせる住環境など、新しい住まいに関する多くのことを自ら考え形にしなければなりません。

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住宅カタログの間取り事例の画像①
住宅カタログの間取り事例の画像②
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